公務員からの転職:理由とメリット・デメリット、成功への戦略解説

仕事

1,「なぜ転職?公務員が転職を考える5つの理由」

公務員が転職を考える時、頭の中は次の5点に絞られるのではないでしょうか?

1,給与の制約
2,職場環境の問題
3,スキルアップの欲求
4,評価方法に不満
5,仕事内容への不満

私は、民間中小零細企業から地方公務員に転職しましたが、実際になってみた当初は待遇が格段に上がったので、「公務員やっぱり良いな!」と思いました。

ただ、公務員としてのキャリアが長くなると、次第に労働環境の悪さや待遇への不満、自身の将来についての悩みが大きくなりました。

公務員って確かに安定してるんですが、新型コロナ禍を経て、公務員から民間企業へ転職する流れが加速していると思います。

人事評価もその時々で実施されますが、基本的には年功序列なので、歳を重ねると自動で給与が上がる事がかえって若手のやる気を削いでいるように感じます。

また、公務員は超縦社会なので、物事を決める際に、上司やその上司の上司、最終的には市長とかになりますが、許可を貰う為の書類作成という外から見ていると不要に感じる事が結構命だったりします。
そういう生活を長く続けていると、虚しくなる気も分からなくはありません。

ネットの反応を見ていると、公務員からの転職先が無くて困っているという声も沢山目にします。

「公務員は潰しが効かない」

多くの人が感じている事なのですが、これはその通りなんですよ。
公務員になって仕事を始めてしまうと、安定は手に入りますが、キャリアとしてどうなのか?を考えるとその先の転職ってほぼ考えられないと思います。

そもそも公務員になるという事が目的化しているので、キャリアアップなんて考えないので、この辺りは人によって考え方は変わるかもしれません。

2,「経験者と未経験者のための志望動機例文集」

経験者向け志望動機例文:市役所経験者

私は市役所での長年にわたる業務経験を通じて、地域社会に貢献することの重要性を実感してきました。しかしながら、新たな挑戦を迎え、多様な業界での経験を積むことで、より広範で実りあるキャリアを築きたいと考えています。以下が私の転職志望動機です。

組織文化への適応:
市役所で培った組織内での円滑なコミュニケーションやチームワークの経験が、貴社の組織文化への適応力となります。共に働く仲間たちと協力し、新しい環境でのプロジェクトや業務に貢献したいと考えています。

サービス向上への貢献:
市役所の業務では市民へのサービス向上が重要でしたが、これを貴社においても実現したいと考えています。積み重ねてきた経験を活かし、お客様に価値あるサービスを提供することで、貴社の競争力向上に寄与したいと思います。

業界横断的な視野:
市役所で培った業務経験は広範であり、これを元に異なる業界での仕事にも柔軟に対応できると考えています。貴社の業界においても、様々な視点から新しいアイディアをもたらし、業績向上に寄与したいと思います。

データ駆動の意思決定:
市役所での業務においてデータ分析を行い、意思決定の根拠を明確にすることが求められました。貴社においても、データ駆動の意思決定を支え、業績向上に寄与できると自負しています。

これらの理由から、私は市役所での経験を活かし、貴社での新しい挑戦に貢献したいと考えております。貴社でのご指導を仰ぎながら、共に成長し、価値ある仕事に取り組んでいけることを楽しみにしております。

経験者向け志望動機例文:窓口業務経験者

私はこれまで市役所での窓口業務に従事し、多様な市民のニーズに応える中で、お客様との円滑な対話や問題解決力を身につけました。民間企業での新たな挑戦を求め、その経験を活かしながらさらなる成長を遂げたいと考えております。以下が私の志望動機です。

顧客サービスの向上:
市役所での窓口業務では、様々な市民の問い合わせや相談に対応する中で、丁寧で分かりやすいサービス提供が求められました。これらの経験を基に、貴社のお客様に対しても高品質で満足度の高いサービスを提供することができると確信しています。

コミュニケーションスキルの活用:
窓口業務では様々な立場の方と円滑なコミュニケーションをとることが不可欠でした。これが、貴社でのプロジェクトやチーム活動においても、スムーズなコミュニケーションと協力関係の構築に寄与できると考えています。

問題解決と効率化:
市民の様々な問題に対応する中で、柔軟な発想力と即座の問題解決能力を身につけました。これを元に、貴社の業務においても効果的な問題解決や業務プロセスの効率化に貢献できると自負しています。

業界の理解と貢献:
市役所での経験から、地域社会や行政の仕組みを理解しています。これにより、貴社の事業においても業界の特性や地域社会への適切な貢献ができると考えています。

私はこれまでの経験を基に、民間企業で新しいキャリアを構築し、多岐にわたるスキルを活かして貢献できると確信しております。貴社でのチャレンジに期待しており、積極的に貢献させていただける機会を心待ちにしています。

経験者向け志望動機例文:教員経験者

私はこれまでの教育経験を通じて、教育の重要性と社会に与える影響力を強く感じてきました。しかし、新たな挑戦を求め、個人的な成長や異なる業界での貢献を目指しています。貴社に転職する理由は以下の通りです。

コミュニケーション力の活用:
教育現場では多様な方々との効果的なコミュニケーションが求められました。これらのスキルを活かし、民間企業でのプロジェクトやチームワークにおいても円滑な意思疎通と協力を実現できる自信があります。

柔軟性と問題解決能力:
教育業界では日々変化する状況に対応し、様々な課題に向き合いながら解決策を模索してきました。これらの経験が、民間企業においても柔軟性と問題解決能力を持ち、変化する環境での仕事に適していると考えます。

組織文化への適応力:
教育現場は組織文化の中で成果を上げることが不可欠でした。これにより、新しい組織に適応し、早期に効果的な貢献をするスキルを身につけました。貴社の文化にも迅速に適応し、チームの一員として最善の結果を追求します。

データ分析と効率化:
教育業界ではデータを駆使して授業計画の最適化や生徒の進捗管理を行ってきました。これを元にして、貴社でのデータ駆動の意思決定や業務プロセスの効率化に寄与できると考えています。

以上の理由から、私は教育で培ったスキルや経験を生かし、民間企業で新たな挑戦に取り組みたいと考えており、貴社での活躍を心から楽しみにしております。

3,「スキルアップとキャリアチェンジ:公務員からの転職成功の秘訣」

公務員から転職する際、先にも述べましたが業種がとても限られてしまうので、転職を決意したとしても直ぐに動き出すことは困難です。

「事前にどれだけ準備しておけるか」がとても大切になってくるかと思います。

新しいスキルの習得

ターゲット業界の要求スキルを確認し、オンラインコースや専門学校でプログラミングやデジタルマーケティングなどを学びます。

資格の取得

職先の要件に合わせた資格や認定プログラムを取得し、業界での信頼性を高めます。

言語スキルの向上

外国語スキルを向上させ、国際的な環境での活躍を目指します。
同時に、ビジネスライティングやプレゼンテーションスキルも強化します。

プロジェクトマネジメントの強化

プロジェクト管理資格を取得し、実践的な経験を通じて問題解決力や計画力を向上させます。

特にIT業界に転職を希望される場合は、こういった資格があるだけで、大変貴重な人材に成り得る事ができます。

実績の積み重ね

フリーランスやボランティアを通じて実践的な経験を積み、成果や貢献度を数字で示してアピールポイントとします。

そういった活動ができない場合は、無理に行う事はせずとも、今任されている業務をどういったテーマで実践し、どういう成果を得られたのかを意識しながら行う事で、転職活動時のアピールポイントに繋がるので、常日頃からテーマをもって働くことが大切になってきます。

4,「デメリットとは?公務員からの転職で直面する課題」

安定した職と言われる公務員を捨てて、民間企業へ転職をする際、どういったデメリットや課題があるのか、考えてみました。

給与の減少

民間企業の一般的な給与水準は、公務員よりも高いことがありますが、転職によって給与が減少する可能性があります。特に未経験だと判断された場合は確実に給与は減少してしまうので、今までの経歴が生きる業界を選択する力が必要です。

厳しい競争

公務員は独自の組織文化や仕事の進め方がありますが、民間企業は異なる文化や業務スタイルを持っています。それ故に進歩しないのですが、民間企業は内部外部共に常に競争が待っています。

変化が激しいので、最初は面食らう事もあるかもしれません。

「ノルマ」が課せられる事も出てきますが、最近は若干そういう会社が減ってきているようにも思うので、入社前にしっかりと確認しておく事をおススメします。

労働条件の違い

労働時間や福利厚生などの労働条件が、公務員と異なる可能性があります。
福利厚生については、個人的には公務員が最強だと思いますので、感覚として、最大手の民間企業にでも行かない限りは福利厚生は手薄になります。

また、勤務時間については、公務員として働くよりはホワイトになると思います。
ただ、こちらについても入る会社の規模に大きく左右されるので、予め調査をする必要があります。

転勤の可能性

民間企業は事業拡大や縮小によって転勤を要求することがあります。これにより、地域や職場が変わる可能性があります。

全国転勤をする企業もありますので、応募する段階でしっかりと確認をしておきましょう!

5,「成功者たちの声:公務員からの転職を果たした人たちの実体験」

IT企業への転職

公務員としての経験を活かして、プログラミングスキルを身につけるためにオンラインコースを受講しました。自己学習を続け、ポートフォリオを充実させた結果、IT企業の開発職に転職成功。新しい環境でのスキルアップを実現しました。

国際ビジネスコンサルタントへの転職

外国語スキルを活かし、国際ビジネス領域への転職を果たしました。ビジネス英語のスキルを向上させつつ、国際ビジネスに関する専門知識を身につけ、大手コンサルティングファームでの仕事に就きました。

プロジェクトマネージャーへの転職

プロジェクトマネジメントの資格を取得し、実務経験を積むことで、大手建設会社でのプロジェクトマネージャーとしての職に転職。公務員時代の計画力や調整能力が評価されました

データアナリストへの転職

データ解析スキルの不足を感じ、専門のオンラインコースを受講。実際のプロジェクトに参加し、データ駆動の意思決定に関わる経験を積みました。データアナリストとしての転職に成功しました。

公務員から民間企業への転職は簡単ではありません。

しかし、しっかりとした自己分析と業界のリサーチを行う事で、キャリアアップにも繋がりますし、何より豊かな生活を手に入れられる可能性があります。

もしも一歩踏み出す勇気がない場合は、転職エージェントに相談に行くのも一つの手立てだと思います。

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