うつ病と診断されたらどうしたら良い?診断後に取るべき行動と支援先

生活

ストレス社会と言われ続けてもう随分と経ちますが、年々精神疾患に罹患してしまう人が増加しているように感じます。

就職して早々に精神疾患を患う若年層も多く、生き辛い世の中になっていると思うのは私だけではないはずです。

今回は、自分ではなく、家族が精神疾患に罹ってしまった場合、どういった支援先があるのかについてまとめていきたいと思います。

精神疾患に罹った人が始めて行く診療科はどこ?

うつ病に限らず、精神疾患に罹った場合、自分で実感できるレベルで「調子が悪いな・・・。」という感覚を持ちます。
ただ、それが精神疾患と直ぐに結びつく事は稀で、圧倒的大多数の人は、心療内科とは関係のない診療科で診察を受けます。

・疲れているのに眠れない
・息苦しい
・動悸がする
・思い当たる理由はないのに、何故か悲しくなる
・頭痛がひどい

例えばこういう症状です。そんなに重い症状ではないので、罹患した人も数日は様子を見て、どこかの診療科にかかろうと思うのは無理もありません。

初期症状はとても軽くて、多くの人はまさか自分がかかるわけはないと思っている事も重なって、直ぐに心療内科にかかろうと考えないんですよね。

そういう事情もあり、ずっと健康だった人が心療内科・精神科へ行こうとなるハードルはとっても高いです。

思い当たる節が少しでもあるなら、迷わずに心療内科にかかってほしいと思います。

精神科医は当たりはずれがある

医師の方をこういう括りで表現する事は少し気がひけますが、残念ながら、記事にするのも辛くなるような人間が精神科医にはいたりします。

知識として、良い病院と悪い病院の見分け方を知っておく事は、治療への近道になります。

・全く話を聞いてくれない
・医療制度に対する説明も不十分
・合っていない薬を出し続けられる
・経済的困窮に対するフォローがあるのに教えてくれない
・家族を分断しようとする
 
・とても良く話を聞いてくれる
・薬の量を症状に合わせて調整してくれる
・薬を増やすことにはとても慎重
・経済的困窮時には色々なフォロー体制がある事を直ぐに教えてくれる

読まれている方は「当たり前では?」と感じられた方が多数だと思いますが、残念ながら、悪い精神科医にあたると、病状は良くならず、経済的にもドンドン困窮していきます。

そういう病院にもしも出会ってしまったら、しんどいとは思いますが、違う病院に行かれることを強くおススメします。

支援制度1 自立支援医療 

指定された病院・薬局で利用できる制度です。

通常は3割負担になる医療費が、1割負担へ軽減されます。また世帯所得や治療内容に応じて月あたりの自己負担に上限が定められるため、原則として上限を超える分の医療費は負担しなくて良いことになっています。

自立支援を利用する上での大きなデメリットは、指定された医療機関でしかその助成を受けることができないという点です。 また、転院を行う際には手続きを行わないと新しい病院で自立支援医療を利用することができないというデメリットがあります。

精神科にかかり、通常の保険制度で費用を支払うと、毎月1万円程度は必要です。
精神疾患に罹患した初期の場合、薬の効果を図る為に、2週間に1回位のペースでの診察が続きます。

こうなった時に、3割負担だと経済的ダメージはかなり大きいです。恐らく仕事は休職状態になっているはずなので、2週間に一度1万円が出ていくと考えるとなかなか病状も良くならないです。

この制度は申請が必要になりますので、精神科にかかられた時に、ケースワーカーや病院の職員に聞いてみましょう!

ちなみに、先に述べた良くない病院は、こういった制度について全く説明してくれませんので、注意しましょう!

支援制度2 精神障害者保健福祉手帳(精神障害者手帳)

手帳を持つなんて・・・ちょっと・・・と思っている方もおられる事はよく分かります。
また、手帳を持つ事で得られるメリットも居住されている市町村によって異なりますので、もし自分がそういった境遇になってしまった際は、一度病院や市役所・区役所に相談してみて下さい。

精神障害者保健福祉手帳(精神障害者手帳)についても申請が必要ですし、医師の診断書も必要になります。交付されるまでに時間がかかりますので、必要だと感じている際は早めの相談を!

・所得税・住民税・自動車税などが軽減される
・コインパーキング割引制度がある
・公的な施設の入館料や入場料が減額される
・NHK受信料の割引
・携帯電話料金の割引
・映画館の入場料割引
ほんの一部ですが、まだまだ他にも沢山あります。
手帳を持つ事で、健康な人から白い目で見られる可能性もありますが、社会の犠牲になって、患ってしまったのだから、受けられる支援は積極的に受けるべきだと思います。

こちらのページがとても分かりやすいので検討されている方はご覧になってみてください。

支援制度3 障害年金

障害年金はうつ病に限らず、精神疾患に罹ってしまった人の最後の希望です。
しかしながら、簡単に受給できません・・・。

本来はおかしいと思うのですが、どうしても医師の所見が必要になります。

精神疾患に罹患してしまうと、満足に働く事ができなくなりますので、自立支援医療の申請と同時に障害年金受給についても病院に相談してみましょう。

障害年金に理解のある病院もありますが、残念ながら「あなたの病状で受給なんてできる訳がない!」と言ってしまう医師の方が圧倒的大多数です。

断られてしまったら諦めて、別の病院を探しましょう。
それと同時に、【社会保険労務士】を探してみると良いですよ。

有償ですが、社会保険労務士さんと契約すると、受給できる病院を知っている確立が上がります。
精神疾患に罹患しても、色々と判断しないといけない事が沢山でとてもしんどいかと思います。

しかし、障害年金が受給できるかどうかは病状の安定に大きく関わりますので、しんどいとは思いますが、力をふりしぼってください。

社会保険労務士さんと契約できたら、かなり前進しています。焦らず一緒に病院を探して下さい。

必要な診断書の様式は指定されています。
ご覧頂けるとイメージが湧くと思いますが、正直項目がかなり多く、書く側の労力もそれなりにありますので、病院側からするとやりたくないと思うところが出てきても仕方ないと感じます。

根気は必要ですが、社会保険労務士さんと一緒に病院訪問を続けて下さい。
きっと理解のある病院に出会えるはずです。

支援4 夜間休日精神科救急医療機関案内窓口

夜間や休日に受診できる精神科の救急医療機関を案内する窓口の一覧表です。

日中であれば多くの病院の外来窓口が稼動していますので、特に問題ないですが、夜間・休日に相談したい場合、上記一覧表の該当する番号へ電話してみてください。

入院対応が必要な場合でも相談可能で、受け入れ先の病院を探して連絡してくれます。

本人だけでなく、家族の場合でも勿論可能です。

まとめ

今回は自分や家族が精神疾患に罹ってしまった場合の相談先や支援先についてまとめました。

いまやうつ病を始めとする気分障害に苦しむ方は約130万人ののぼります。
いつ誰が罹ってもおかしくない病気になってしまいました。

もし自分や家族が罹ってしまった場合、焦らずにじっくりと良い病院を探して下さい。

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