先週は世界中でコロナウィルスの拡大が止まらず、各国の首相・大統領も感染する事態となりました。しかしながら、マーケットはその情勢とは逆の動きを見せ、個人投資家は困惑した一週間になったのではないでしょうか?
冷静に分析をすると、円安に働いたのは、日本の年金運用機関が、ポートフォリオを見直し、外国債券のパーセンテージを15%から25%に引き上げた事により、円売りを行いました。
GPIFの2019年12月末時点の運用資産額は、168兆9897億円となった。これは、自主運用を始めた2001年度からの累積収益75兆2449億円となっている。当然このところの株高、円安の影響も多いのだが、このリバランスにおいては、いくつかの注意が必要だ。
運用資金が168兆円と莫大な金額を動かしている為、15%から25%へのリバランスにより、円売りを行えば、おのずとマーケットは円安に動かざるを得ないですね。
今週は、こういった国の施策もそろそろ終了に向かうのではないかと予測します。
現在は、欧州・欧米ともに感染は大爆発しており、日本も非常事態宣言待ったなしの状況です。こういう状況下で、マーケットが好感を示すとはとても思えないですが、国の経済対策により、個人投資家の思惑通りには動かないかな?とも思えます。
するすると円高に進めば下落トレンドも完成するような気もします。
それぞれの情勢を踏まえつつ、冷静なトレードを心掛けたいですね。