日本で働く事が馬鹿らしく感じる理由

ライフハック

物価高が続いており、居住地によっては、電気代が10万円を超えている所もある程に色々な物が一気に値上がりしている。
それは世界情勢を見ているとある種当たり前の出来事なのだが、肝心の給与が上がっているかと言われると、正直全くと言って良い程に上がらない。

NHKでは、海外に出稼ぎに行く日本人がクローズアップされていて、数年前なら東南アジア圏からすると日本は出稼ぎする場所として捉えられていたが、日本よりコスパの良い国が沢山出て来てしまったので、日本がすっかりオワコン化している。

今回は、民と公の両方での勤務経験がある筆者が、日本で働くことの是非について見解を述べていきたいと思う。これから社会に出る人の参考になれば幸いである。

日本がダメだと思う理由① 適切な人件費を出さない

兎にも角にもこれに尽きるかと思う。

働くという事は、自分の人生の時間を切り売りしてお金に変えている行為なのだが、何故か低賃金で働いていても多くの日本人は文句を言わない。

それを良い事に、企業も人件費抑制に走り、内部留保を貯める行動に出てしまう。

内部留保といっても形態は様々で現金で蓄えている企業はほぼないと思われるが、それにしても人件費抑制の流れが全く変わらないのは、労働者の意識としても、そもそも上がらないという諦めもあるかもしれない。

経済の正しい成長は、国民の可処分所得を上げる事により、金回りを加速させて、企業やその従業員の給与を上げる事で税収をアップさせていく事がグローバルスタンダードと言って差し支えない。

現状の日本はどうだろう。

・給与→過去30年間ほぼ横ばい
・物価→2021年末頃から徐々に上がり始めて、現在も物価高進行中
・税収→過去最高を記録
・企業→内部留保が過去最高

この四行を見ただけで日本で働くことが馬鹿らしくなって当然である。
給与は全く上がらず、税収と企業の貯金が過去最高を更新していく。
意味が分からない。

時の首相は「異次元の賃上げ」と言っているみたいなので、今後来るであろう働き手不足に対応して多くの企業が適切な人件費を払うようになることを願いたい。

日本がダメだと思う理由② 過去の栄光にしがみつきすぎ

日本企業が成長できない理由の一つに過去の栄光にしがみつきすぎは絶対にある。
ここで言う過去の栄光は、「高度経済成長期」並びに、「バブル経済期」の事を指す。

この過去の栄光を経験した人(多くはもうほぼ年配者になる)が、「あの時はこうだった」とか、「今の若いもんはこれだからダメだ」と言って、永遠に過去にしがみついている。

そんな上司に毎日同じことを言われると、誰だってやる気は無くなる。

こうして、適切な人件費が払われず、思うように働いても否定される環境が今の日本である。
全うな感性を持っている人間は、組織に属するメリットを感じられない。

自分で記事を書いていても、そら日本経済成長せんよねと感じている。

日本がダメだと思う理由③ 政治の決断が常に最悪

新型コロナウィルスまん延が始まった2020年
あらゆる活動と、経済活動が制限され、先行きが不透明になり、株価は連日下落した。

アメリカは即座に経済支援策を政治決断し、200兆円を市場に注入した。
一方の日本は、10万円の定額給付を巡って、国会で議論される等はあったが、アメリカ程に巨額な金額を市場にばら撒く事ができなかった。

また、本来なら経済活動が停滞している期間は、減税をして、景気を刺激する事が重要なのだが、日本は減税する事はない。なんなら防衛費増額で増税すると言い出す始末である。

政治決断はいつでも悪い方にしか進まないのが今の日本である。

何故、日本はアメリカのようにできないのか?

2020年初頭 アメリカとヨーロッパ諸国はこぞって市場に資金注入をした。
それが原因で、現在に続くインフレに苦しむことになるのだが、日本は何も打つ手がなかった。

それは何故か。

安倍晋三元首相が、アベノミクスで経済再生と言い出した頃にさかのぼる。
そもそもアベノミクスを連発していたが、当時と現在で景気が向上したかと問われると、多くの人が実感できないままであろう。

現在、日本銀行が金利誘導政策を取っているが、そもそもこれが経済を停滞させている原因であり、この政策を導入させたのが、安倍晋三元首相である。

長期金利を固定にして、借入のしやすさを実現させて、景気を上向けさせようとする意図は分からないでもないが、中央銀行が債権を無限に買い入れて金利を長期間固定化するというのは、世界を見渡しても日本位なもんだと感じる。

市場にお金が多く流通すれば、株価は上がるのは間違いないが、どこかで必ずその歪みが出るので、期間を見極めるのが政治の役目であり、また、中央銀行の役目でもある。

アベノミクスが成功したと言いたいがためだけに、金利が長期間固定化され、その副作用が出ているのが今の日本経済である。

本来は、アメリカやヨーロッパ諸国の様に市場が金利を決めるべきなのだが、長期間低金利が続いており、急激な金利上昇は、住宅ローン破産や借入金返済不能による倒産が待ち構えているので、金利抑制を続けるしか取る手がない。

本来淘汰されているであろう企業も日本が取っている政策により、延命され、また、終身雇用制からの転換をできずに、雇用の流動性すらもままならない。

2023年になり、ようやく大手企業が賃上げを行っているが、それでも物価が上がっているので、庶民の生活や豊かになる事はまだまだ難しい。

日本経済の現在地を調べれば調べるほど、日本で働いて暮らしていく事が馬鹿らしく感じるのは当たり前である。

海外に行くことが正解?

日本で働き、子供を育てる事は、今や至難の業になっている。では、海外移住が正解なのか。
現在、日本を除く先進国はインフレに苦しんでおり、景気の悪化がこれから続く事になる。

しかし、経済市場と対等な関係を保ち続けているので、良い循環で景気が回っていく事になるのは想像に難くない。しかし日本は、どこかで金利の変動を認めないと景気が良くなることはない。

政権が交代し、アベノミクスが否定されるのであれば日本の将来も多少は期待できるが、そもそもそれが可能なのかが私には分からない。

であるならば、何らかの事業を興し、自分が経営者になるか、海外移住を目指すしか生き残る道は無い。

現在の20代~30代前半の人は、既に海外への脱出を図っている。それ位に日本経済の未来は暗い。

まとめ

今回は、日本で働いて暮らしていく事が今後困難になるであろう理由を事例を挙げながらまとめました。

私ももう長い間労働者として日本で働いていますが、こんなに先行きが真っ暗なのが不安で不安で仕方ありません。
早期に事業を興すべく、現在様々な副業にチャレンジしています。

多くの人が、「その仕事を辞めるなんてもったいない」と言ってきますが、そんなことは無視しましょう。自分の生活は自分で守るしかありません。

老後2000万円問題も無くならず、むしろその金額が増えている可能性は高いでしょう。
将来の為にできる事は今から取り組んでおくことが重要です。

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